Wednesday, August 5, 2015

英語とフランス語

英語を知ってるとフランス語は簡単、とよく聞くけど・・いやいや!
もしそれが本当だったら英語とフランス語が両方喋れる人はもっともっといるはず。
けど意外にも2つの言語を完璧に操れる人は少ない。

理由は歴史的や文化的な背景ももちろんあるけど、両方比べるとフランス語の文法の方が遥かに複雑な上、男名詞、女名詞を区別しないといけないのでかなり大変。逆にフランス語→英語を習う方が簡単とよく聞きます。ただしフランス人にとっては英語の発音に泣かされてるので両言語ともハードルは高い。

言語学的にはフランス語と英語は40%共通しているらしい。たしかにle chocolat, la station, le film, la liberation, le journal など英語がわかっているとわかる言葉も多い。でも言葉は一緒だけど、意味合いが歴史の流れと共にそれぞれ別々に進化した言葉もとても多いので直訳すると時々「ん??」と思うことも。

例えば、Rがネパールの震災にあったとき、現地の情報について送ってきたメールの内容の中に 
"The situation is very dramatic" とのこと。

"dramatic"はその言葉通り「ドラマチック」


「ドラマチック」の語源はギリシャ語で、「アクション、見所がたくさんの劇」という意味。
 近代英語で「ドラマチック」は「壮観」とか「印象的」という意味。日本語でもニュアンスは同じですよね。


はて・・・・・・「(震災の)状況がド、ドラマチック」ぅぅっっ?!?!(゚Д゚)ハァ?
メッセージ’を読み返すこと数分。



(;゜0゜)ハッ


dramaticをフランス語式に直すとdramatique。フランス語の辞書で調べると「痛ましい・悲惨」という意味。




つまり彼はフランス語で考えていた単語をそのまま英語に直して書いたものの英語では意味合いが少し違うので、一瞬「?」となることもよくあります。
 
こういう言葉がフランス語と英語の間ではたーくさんあるので言葉は似ているから意味はなんとなーくわかるものの、ニュアンスや言葉の遣い方が違うのでしっかり見分ける必要があるので実際は習い直し状態。しかも自分が生まれてからずーっと使ってきた同じ言葉を違う意味合いで使わないといけないのでかなり戸惑います (;;^^)


中国語と日本語でもそういう言葉はたくさんありますよね。
例えば日本語で「手紙」は中国語で「トイレットペーパー」という意味だったり、日本語で「汽車」は中国語では「車」という意味という構想と全く同じです。歴史や文化の流れで語源は同じでも言葉の意味は日々変化しているんです!


でもこうやって見てみると言語っておもしろいですよね。


ちなみにフランス語の発音は英語常用者にとっても難しくて、毎日ホストマザーと練習中。
特に厄介な言葉はリストに書いてRに録音してもらって送ってもらってます 汗


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