Monday, August 25, 2014

久々の映画鑑賞


http://www.play4movie.com/file_wallpaper/889/gallery/OR_Blue%20Is%20the%20Warmest%20Colour%202013%20movie%20Wallpaper%201024x768.jpg

最近忙しくてあまり映画を観てなかったのですが、久々に観ました、しかも珍しくフランスの映画!今年のカンヌ国際映画祭のパルムドール獲得作品ということで興味はあったものの同性愛、しかも重めの映画だったので敬遠してたんだけど、映画バカであるRからかなり押されたのと(笑)、スイスに経つ事を控えてフランス語の勉強も兼ねて観る事に(もちろん英字幕付き)。


冒頭から主人公である高校生のアデルが自分の性について悩むところから始まるのでてっきり、[少女が同性愛に目覚める官能映画]だと思ってしまってました 汗。というのも濡れ場があまりにも衝撃的でポルノ映画を観てるのかと思ってしまったぐらいでRがなぜこの映画を一押ししてたのか最初は少し不安でした 笑

ちなみに上映時間がかなり長い(3時間ジャスト)ので携帯に移して通勤時間の合間に観ようと思ってたんだけど、最初の20分で既に過激なシーンオンパレードで通勤ラッシュ中にそれを真顔で観るのはかなり恥ずかしい!(観たけどね 笑)



ここから少しネタバレになってしまうのでご了承ください~



自分が女性に惹かれていると気づき始めたアデルはレズバーで出会った美大生エマと出会う。互いに強烈に惹かれあい、カップルとなり、やがて同棲するようになるが新人の注目芸術家としての華やかな道を歩き出すエマとは対照的に堅実で地味に幼稚園の先生となったアデルの間少しずつ狭間ができちゃって、結局は別れてしまうんだよね。

ここからはアデルの日常の生活を映し出すのだけど、その失恋の悲しみがとてもよく伝わってきて共感。子供のいる前では元気に振舞うけど、生徒たちが帰った途端涙が止まらなくなったり、エマとの思い出の場所を歩いたりと、なかなか次のステップに進めない彼女を観て多分失恋を体験した誰もが共感すると思うし、その姿を見て自分が失恋したときと重ねあう人も多いのでは?クライマックスシーンでアデルは数年後またエマと再会して、やり直そうと持ちかけるシーンがあるんだけど官能的な前半とは対照的にとても純粋で素直に自分の気持ちをぶつけている姿を見て我ながら泣いてしまった・・。こういうシーンでは滅多に泣かないのですが・・・



同性愛の映画はあまりメジャーでないこともあってか今までは「どうせ観てもあまり共感はできないかもしれない」と勝手ながらに思ってたけど、愛する人は男性であれ女性であれ、人を好きになる気持ちって変わらないんだな、と改めて思いました。また同性愛というと差別とかエイズとかというテーマがくっついてくることが多い中、この作品は二人の女性の恋愛に重点を置いているのが新鮮だったな~


ちなみに映画のフランス語直訳は『アデルの物語、第1,2章』というなんとも平凡なタイトル 笑。でも考えてみるとしっくりします。第3,4章の続編が観たいわけではないけど、このタイトルからアデルの物語はまだ始まったばかり、ということが伺える・・のかな? なんともフランスっぽいネーミング。

思春期から20代って感受性豊かだし、いろいろ未来について悩むし、若気の至りで失敗もたくさんするし、反省もたくさんするし、いわゆる人間としての成長期。なので人生の中で一番大変な時期なんじゃないかなあ。私事ながら数日前30歳になったのですが、改めて20代が終わって良かった~と思いました。20歳の頃よりも30歳になった今の方がなんとなく人生にしっくりくるような感じがする(←人生まだまだひよっこですが 笑)

主人公にもぜひこの先はいいことも絶対あるはずだからー!!と呼びかけたくなるような作品でした。 

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